遊戯王のあれこれ 【オルターガイスト】編(2)
"心"のマルチフェイカー
— Jun (@Ju3n7_active) 2021年4月1日
"技"のマリオネッター
"力"のメリュシーク
Junと申します。ブログではお久しぶりです。
主に都の西の方で遊戯王をしています。
今回は
https://ju3n7-active.hatenadiary.jp/entry/2020/03/10/172802
上記の記事の続きを書こうと思います。
各種カードの紹介などはこちらを参照ください。
かなり時間も経って制限改訂も複数回切り替わったので、ほったらかしていた記事を書き替えるよりは新しく書いてしまおうかなと思ったというところです。
・2020年7月以降、何が一番変わったのか?
ご存知の通り、上記の記事を書いた次の制限改訂で、
《リンクロス》が禁止カードに指定されました。
つまり前の記事は存在自体が10ヶ月ほどレガシーとなってしまっていたわけです。申し訳ありません。
リンクロスを使用した展開ルートがいつまでも置いてありますが、もうできなくなってしまって随分経ちます。
かなり強かったので、せっかくなので思い出に置いておくことにさせてください。
また、当たり前と言えば当たり前ですがリンクロスの禁止により展開ルートが一つ消えました。
これしかなかったようなものなので、元に戻ったといえばそうですが、リンクロスを出せればとりあえず大丈夫(マルチフェイカーにはほぼ確実に繋がる)だったのが、また構築段階から難しくなってしまったとも言えます。
・他の変更点について
これもご存知かと思いますが、
①《ワン・フォー・ワン》が制限行き
②《パーソナル・スプーフィング》が制限解除
③《オルターガイスト・メリュシーク》が制限解除
という改訂が行われたことです。
①と②についてはトレードオフといった感じに見受けられます。
実際はワンフォーワンの制限はスプーフィングが帰ってきてもダメージの方が少し大きいくらいの感覚ですが…
そして何より、遂にメリュシークが帰ってきました。
この変更は見た目以上に大きく、マルチフェイカーにアクセスするために半ば無理矢理に構築に入っていたクリッターなどを抜き去ることが容易になりました。
初手にしかいてほしくないクリッターとかと違ってメリュシークは一番上にいても強いし、スプーフィングで返せるし、逆に持ってこれもするし、マテリアリゼーションに対応しているし、マリオネッターの素性対象にもできるし、プロトコルのコストにもできるし、ヘクスティアたちのリンク素材になれる
— Jun (@Ju3n7_active) 2021年3月14日
↑書こうとしていたことが全部書いてありました
デッキトップで引いてもメリュシーク自体が強いので非常に強いというのは本当に良いところです。
これによる恩恵は、2021年4月現在において構築段階にも現れ始めているようですが、この説明をするには、実はリンクロスの禁止、そして怨敵・ドラグーンが存在していた時から時間を戻さなくてはならないので、かなり端折りながらですが説明します。
-ドラグーン制限時代-
2020年7月 リンクロスが禁止に
2020年8月ごろ 擬似的にリンクロスと同じ役割になるカードである《ワンダー・ワンド》が発掘され、ワンドと共に採用することで条件を満たしやすい《PSYフレームギア・γ》をうらら回避や後攻に強くするために構築に詰め込んだ、通称【リンクロスオルター】という構築が現れる
-ドラグーン禁止化-
2020年10月以降 ドラグーン禁止に伴う環境の低速化、改訂でγとの相性が凄まじかったワンフォーワンの制限行き、スプーフィングの緩和などの要因により【リンクロスオルター】構築の需要の減少、《強欲で金満な壺》搭載の既存の【オルターガイスト】との使い分けが進む
また、このあたりから、メリュシーク以外のマルチフェイカーにアクセスするための初動として《クリッター》の採用の増加、《聖魔の乙女 アルテミス》の登場により《黒き森のウィッチ》が検討されるようになり、ウィッチはワンダーワンドの主な装備先としても使用されることになる
2021年1月 ドラグーン禁止以降のデッキタイプ増加の流れを受け、【オルターガイスト】使用者はメタの方向性などを自分のプレイ環境に最適化していき、採用するカードやデッキタイプ(【リンクロスオルター】か否か)などが使用者ごとに細分化していく
2020年4月 メリュシークの制限解除
…といった流れがあるように見受けられます。
2020年から2021年を通して、【オルターガイスト】は使用者ごとに考え方の違いなどがかなり強く表現されるデッキになったということが言えるでしょう。
端的に言って勝ち切れる、あるいは勝ちやすいというデッキではなくなってしまったので、思い描く挙動のカードが現れるまでの待ち期間とも言えます。(属性版の《センサー万別》があったら採用しない使用者はいないと思えるほどです)
話を戻して、メリュシークの制限緩和による恩恵についてです。
いわば「安定性を持たせるためのゴミ」という矛盾した問題を抱えていた《クリッター》や《黒き森のウィッチ》の採用を減らすことができるようになり、使用者の間でも実際にこれらのカードの使用が減っているのが見受けられます。
・【オルターガイスト】の今後の展望
今後は、どのようなカードが発掘されメタゲームに食いついていくようになるのか見ものである…というか、自分自身もどんなカードを採用しようかとても迷っています。(かなり大真面目に《おろかな埋葬》の採用を検討するどころか試していた時期があるくらいです)
迷う余地ができたということ自体がありがたい、ということではありますが、ドラグーン以降かなりの逆風というか、前述もした通り、とても勝ち切れるデッキではなくなっています。悲しい話ですが。
これからも使うつもりのあるデッキなので、勝とうと思ったら今までに採用していたカードを全て改めてみて、今まで以上にあらゆるカードを試してみる必要もありそうです。
プロトコルという強みを最大限に発揮して頑張るしかなさそうです。
↑モンスターの色と合わせたダイスを手に入れたりもしました。
一緒に選びに行ってくれた人たちには改めて感謝述べておきます。
ダイス選び、意外と面白いので少しこだわりを見せてもいいところかもしれないですね。
では、今回は以上とさせていただきます。